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代表 9年前

韓国代表選手FW“慰安婦”発言の真相。日本を挑発する意図はあったのか? 改変の可能性も

text by 編集部 photo by Getty Images

スポーツに政治・歴史問題を持ち込む意図があったのか?

 2つの発言には似て非なる部分がある。それは、「歴史的な部分もある“から”勝ちたい」なのか、「歴史的な部分もある“けど”勝ちたい」なのか、だ。

 細かな違いかと思われるかもしれないが、前者であれば政治的・歴史的な視点をスポーツに持ち込んだことになるが、後者であればそれとは間逆に、スポーツは政治的な問題とは無関係だと主張しているニュアンスとなる。

「から」か「けど」のどちらが真実なのかによって、発言の意味合いは大きく異なるのだ。

 では、どちらが真実であるのか。韓国サッカーに精通する韓国人記者のスティーブ・ハン氏にそれぞれの韓国メディアの記事を分析してもらった。

 ハン氏は「歴史的な部分もあるけど」が正しいニュアンスと指摘。韓国メディアが両国民の感情を逆なでさせるような発言をファン・フイチャンから意図的に引き出そうとしたが、選手がそれに乗り気ではなかったため、発言を作り変えた可能性があると分析する(どの韓国メディアがファン・フイチャンから真意ではない発言を引き出そうとしたのかは定かではない)。

 このときの取材では、まず日本とのライバル関係について質問があり、その後別の質問、最後に慰安婦問題についての質問があった。つまり、慰安婦問題とサッカーを結びつけようという意図は選手側にはなかった。

 また、ハン氏によればザルツブルクでチームメイトであるファン・フイチャンと南野は非常に仲が良く良好な関係にあり、日本に対するネガティブな印象は持っていないとのことだ。

 そして、同氏はファン・フイチャンの本当の発言は政治的な問題とスポーツは無関係であることを主張する主旨だと分析する。

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