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移籍市場で猛威振るう中国リーグ、次なる狙いは? ACLではJクラブの脅威にも

text by 編集部 photo by Getty Images

中国移籍が噂されるY・トゥーレ、フッキ、トーレス、スナイデル、ミケル(左から)
中国移籍が噂されるY・トゥーレ、フッキ、トーレス、スナイデル、ミケル(左から)【写真:Getty Images】

 先日、わずか1日で中国のクラブが2人のビッグネーム獲得を発表した。

 上海申花はインテルのコロンビア代表MFフレディ・グアリン、江蘇蘇寧はチェルシーからブラジル代表MFラミレスを“爆買い”。さらに、その前日には河北華夏がローマからコートジボワール代表FWジェルビーニョを獲得している。

 中国へ渡った大物は選手だけではない。かつてミランやインテル、ユベントスを率い、ブラジルW杯で日本代表を指揮したアルベルト・ザッケローニ氏は北京国安の監督に就任した。その北京国安も、ブラジル代表歴のあるレナト・アウグストが加入している。

 江蘇蘇寧はミランのブラジル代表FWルイス・アドリアーノの獲得が決定的となっていたが、土壇場で破談となっている。しかし、各国の現役代表クラスの選手が次々と中国へと移籍している。

 世界中の移籍市場で猛威を振るう中国スーパーリーグだが、次なる狙いは誰になるのだろうか?

 日本でも話題になったのは、かつて東京ヴェルディや川崎フロンターレでもプレーしたゼニトのブラジル代表FWフッキだ。アジア王者としてクラブW杯にも出場した広州恒大が狙っていると言われている。

 また、スペイン代表FWフェルナンド・トーレスも中国移籍が噂されている。ミランからアトレティコ・マドリーに期限付き移籍しているトーレスだが、アトレティコは完全移籍の買い取りに難色を示しており、来季の去就が不透明となっている。

 トーレスにはバルセロナやJリーグのクラブからもオファーがあったとスペインでは報じられたが、中国のクラブも触手を伸ばしている。

 インテル時代には長友佑都と同僚だったガラタサライのオランダ代表MFウェズレイ・スナイデルは、上海申花と2部の天津権健が興味を示している。

 チェルシーでラミレスとチームメイトだったナイジェリア代表MFジョン・オビ・ミケルの移籍先には上海上港が挙げられており、再びプレミアリーグのビッグクラブからの引き抜きを狙っている。

 ラミレスを獲得した江蘇蘇寧は、以前にはマンチェスター・シティのコートジボワール代表MFヤヤ・トゥーレを狙っているとも報道された。ドルトムントのコロンビア代表FWアドリアン・ラモスは、中国からのオファーを断ったようだ。

 中国が視線を送っている欧州だけではない。過去には川崎Fのレナトがわずか50時間という短時間で広州富力に引き抜かれるなど、Jリーグのクラブにも狙いを定めている。

 Jクラブも、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で中国クラブとの対戦は避けられない。プレーオフの勝ち上がり次第では、サンフレッチェ広島、ガンバ大阪、浦和レッズ、FC東京の全クラブが中国クラブと同じグループステージに組み分けられる可能性がある。

 昨年のACLでは柏レイソルとG大阪が圧倒的資金力で大物選手を獲得した広州恒大に敗れており、中国クラブが再びJクラブの脅威にもなるかもしれない。

【ACLで対戦の可能性があるJクラブと中国クラブ】
FC東京(※) vs 江蘇蘇寧
広島 vs 山東魯能(※)
G大阪 vs 上海上港(※)
浦和 vs 広州恒大
(※)プレーオフ勝ち抜けの場合、グループステージで対戦

【了】

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