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【英国人の視点】イングランドで称賛集める岡崎。「サムライになりたい」世界へと導いた恩師の教え

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

自らの長所も短所も的確に把握

 南アフリカW杯開催前の2010年に、清水の三保グラウンドでの岡崎を囲んでのインタビューに私も参加したことがあったが、彼が自らの成功に向けて強く突き動かされていることはその頃から明らかだった。

「それが僕の性格なんです。そうしなければ僕ではないですよ」と岡崎は、一見届かないようなボールでも必死で追いかける自身のスタイルについて語っていた。

「小さな頃からずっとそうしてきましたからね」

 当時24歳だった岡崎は、自らの長所を存分に発揮する一方で、欠点を意識してその部分を改善したいという意欲も強調していた。

「スプリントはあまり得意ではないんです。マラソンや長距離の方が得意でしたね。スタミナは僕のストロングポイントの一つです。(学生時代に)スピードの無さはコンプレックスだったので、必死に頑張って伸ばそうとしました。プロになってからはフィジカルコーチの話が理解できて、伸ばすことができるんだと分かりましたね」

「毎年1つ、何か改善すべきことを決めています。例えば体の使い方であったり、テクニック向上であったり。最初はスピードを高めたいと思っていましたが、今はフィジカルコンディションを改善したいですね。世界最高の相手と戦えるようにフィジカルトレーナーと相談しています」

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