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“ドーハ年”生まれが躍動。『何も成し遂げていない世代』が悲劇の地で汚名返上

text by 編集部 photo by Getty Images

リオ五輪出場を決めたU-23日本代表
リオ五輪出場を決めたU-23日本代表【写真:Getty Images】

 U-23日本代表はAFC・U-23選手権準決勝でイラクを下し、リオ五輪出場を決めた。

 大会前、手倉森誠監督はこの世代の選手たちを「何も成し遂げていない世代」と称している。

 南野拓実、中島翔哉らも出場した2011年U-17ワールドカップ(メキシコ大会)ではベスト8まで進出しているが、2013年U-20ワールドカップ(トルコ大会)はアジア予選で敗退し、本大会出場を逃した。

 また、2013年のU-22アジアカップ(オマーン大会)では決勝トーナメント1回戦でイラクに敗れ、2014年のアジア競技大会(仁川大会)では韓国に敗れてベスト8で敗退している。

 これまで国際大会でなかなか結果を残せなかった世代だが、リオ五輪予選を兼ねた今大会では大きく躍進した。

 グループリーグは3戦全勝で首位通過を果たし、イラン戦、イラク戦ともに激闘の末に勝ち抜いている。

 キャプテンの遠藤航、好セーブでいくつものピンチを凌いだ櫛引政敏、今大会3得の久保裕也らは『ドーハの悲劇』が起きた1993年生まれ。奇しくも、リオ五輪を確定させた地はドーハで相手は同じイラク、さらにリオ五輪出場を決める劇的ゴールを叩き込んだ原川力も1993年生まれという巡り合わせだった。

 選手たちは五輪への強い思いを口を揃えて語っており、悲劇の地で汚名を返上してみせた。

 6大会連続となる五輪出場を確定させた日本だが、まだ大会は終わっていない。30日には韓国との決勝戦がある。日韓戦は激戦が必至だが、大きな成果を成し遂げるチャンスでもある。

【了】

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