先制点を挙げた久保裕也【写真:Getty Images】
【日本 2-1 イラク AFC U-23選手権準決勝】
U-23日本代表は26日、リオデジャネイロ五輪出場権をかけたAFC U-23選手権準決勝イラク戦に臨んだ。
準々決勝で延長戦の末イランを下した日本は、コンディションに不安を抱えるキャプテン遠藤航と鈴木武蔵をスタメンで起用。2得点で準決勝進出の立役者となった中島翔哉も先発メンバーに入り、無得点と苦しむ南野拓実と両サイドを形成した。
対するイラクはほとんどの選手がA代表招集経験を持ち、2013年にはU-20W杯で世界ベスト4に入った実績を誇る同世代のアジア最強チーム。その前評判に違わず、序盤から何度も日本のゴールに迫った。
日本は守備に追われながらもGK櫛引政敏を中心に粘り強く対抗する。そんな中26分、重要な1点が生まれた。守備からカウンターへ移ると、鈴木が自ら持ち出して左サイドを突破する。そのまま持ち前のスピードで相手を振り切り、ゴール前へクロスを送るとエース久保裕也が滑り込みながら押し込んで日本が大きな先制点を挙げた。
失点したイラクは圧力を強めて日本のゴールに襲い掛かる。43分、コーナーキックからボールがファーサイドへ流れ、シュートを打たれてしまう。これをGK櫛引が2度反応しストップするが、体勢が崩れたところに3度目のシュートで押し込まれてしまった。
同点に追いつかれて後半を迎えた日本は、立ち上がりからイランに押し込まれる。だがしっかりとしのぎきり、オナイウ阿道や浅野拓磨といった攻撃的な交代カードを切っていく。
すると後半アディショナルタイムの93分、波状攻撃を仕掛ける日本は南野のクロスボールのこぼれ球を原川がミドルシュートでゴール右隅に突き刺し、勝ち越しゴール。そのままスコア動かず試合終了の笛が吹かれ、2-1でイラクを下した日本はリオデジャネイロ五輪出場と決勝進出を決めた。
【得点者】
26分 1-0 久保裕也(日本)
43分 1-1 ナジ(イラク)
93分 2-1 原川力(日本)
【了】