チェルシーのラミレス【写真:Getty Images】
アジアの舞台で躍進を狙う中国1部の江蘇蘇寧は、冬の移籍市場で苦戦を強いられている。しかし、諦めることなくビッグネーム獲得を目指し続けるようだ。英紙『デイリー・メール』など複数メディアは、同クラブがチェルシーのMFラミレスに関心を示していると報じた。
ブラジル代表でも主力級のラミレスは2010年にベンフィカからチェルシーへ移籍すると、万能選手として数々の監督に重宝されてきた。昨年10月には2019年夏までの長期契約にサインし、クラブへの忠誠を示している。
しかし、ジョゼ・モウリーニョ監督が退任すると状況が一変。フース・ヒディンク新監督の信頼を得られずジョン・オビ・ミケルとの定位置争いで苦戦を強いられている。リーグ戦での先発出場は昨年12月14日のレスター戦が最後だ。
そこで中国リーグで存在感を増す江蘇蘇寧が移籍金2500万ポンド(約42億円)という大金を用意してラミレス引き抜きに乗り出しているという。今冬の移籍市場でミランのFWルイス・アドリアーノ加入が直前で破談になるなど、数々の話題を振りまく新興クラブはあくまで一線級の獲得を狙っている。
これまでL・アドリアーノの他にインテルのMFフレディ・グアリンやローマのセイドゥ・ドンビアとジェルビーニョ、マンチェスター・シティのMFヤヤ・トゥーレといった実力者たちへの関心や交渉が伝えられてきた江蘇蘇寧。いずれの取引も難航していると見られ、今季の補強は前途多難なものとなっている。
大金でヨーロッパから選手を買い漁る姿勢に変わりはないようだが、チェルシーと長期間の契約を残しているラミレスとの交渉はうまくいくのだろうか。中国では元トッテナムのパウリーニョや、リカルド・グラル、ジウ、レナト・アウグストといった現役ブラジル代表が数多くプレーしており、今後もその流れが続くものと見られる。
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