敗戦が決まり悲しみに暮れるヨルダン代表選手【写真:Getty Images】
AFC U-23選手権の準々決勝が23日に行われ、韓国代表が1-0でヨルダン代表を下した。しかし、この試合のひとつのプレーが波紋を呼んでいる。
韓国の1点リードで迎えた68分、ヨルダンが右サイドからクロスを上げイフサン・ハダドがオーバーヘッドでシュートを試みる。これはうまくインパクトしなかったが、ゴール前に立っていたバハ・ファイサルが頭で押し込んでネットを揺らした。
理想的な形でヨルダンが同点に追いついたかに思われたが、主審はゴールを認めず。なぜなら日本人副審の大塚晴弘氏がオフサイドフラッグを上げていたからだった。しかし、映像でのリプレイを確認すると、ボールを最後に触ったファイサルのポジションは明らかにオフサイドではなかった。
ハダドがオーバーヘッドした瞬間、韓国代表のDFがファイサルよりもゴール側におり、大塚副審は本来立っているべき最終ラインの延長上ではなく少し斜め方向からプレーを見ていたことがわかった。
これを受けたヨルダンサッカー協会は明らかにオフサイドではないとわかる画像を公式ツイッター上で公開し、ウェブサイト上では”誤審”であるとしてアジアサッカー連盟(AFC)へ異議申し立てを行うことを明らかにしている。
ひとつの判定でヨルダン代表のリオデジャネイロ五輪出場は夢のまま終わってしまった。同国協会は今回の誤審を「不正」と断じ、怒りをあらわにしている。勝敗を左右したゴールをめぐる判定だけに、しばらく議論が尾を引きそうだ。
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