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日本代表 9年前

大家族のなかで競争意識を磨いた浅野拓磨のジュニア時代。自らのゴールでリオへ道を切り開けるか

text by 元川悦子 photo by Getty Images

ジュニア時代からライバルや環境に恵まれていた

浅野拓磨
拓磨少年は高学年になると三重県・東海トレセンに選ばれる【写真:Getty Images】

 清水コーチのアプローチが功を奏し、日に日に足元のボールコントロールが向上していった拓磨少年は高学年になると三重県・東海トレセンに選ばれる。菰野町のジュニアサッカー大会に出れば、2日間で合計38得点を叩き出す偉業を達成。後に八風(はっぷう)中学校、四日市中央工業高校でホットラインを形成することになる松尾和樹(現・びわこ成蹊大学)とともにゴールを量産しまくり、ペルナSCを小5・6と2年連続で三重県3位へと導く原動力となった。

「松尾とは保育園からずっと一緒。メッチャうまかったんで、2人で『今日は何点入れたんや?』『よっしゃ、俺が勝った』とか、いつも競い合ってました。4番目の弟もそうだけど、いいライバルがいつも近くにいたのは大きな刺激だった。清水コーチにサッカーの楽しさ、テクニックの大切さを教えてもらったこともその後に生きたと思います。お父さんとお母さんも忙しい中、僕らのサッカーによく足を運んでくれました。土日なんかあちこちで兄弟の試合があったんで、見るだけでも大変やのに、遠征の車出しとかを積極的にやってくれた。写真もたくさん撮ってくれましたね。そういう協力には感謝しています。僕は本当に環境に恵まれましたね」

【了】

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