最も選手の価値を向上させるクラブはどこか
それでは、欧州主要14クラブの過去5シーズンにおける獲得選手の市場価値推移を発表しよう。
チェルシー +1億7237万ユーロ
ポルト +1億2680万ユーロ
バルセロナ +1億1600万ユーロ
レアル・マドリー +1億400万ユーロ
アトレティコ・マドリー +9825万ユーロ
リバプール +8730万ユーロ
アーセナル +6125万ユーロ
ドルトムント +5175万ユーロ
ユベントス +2559万ユーロ
マンチェスター・シティ +2500万ユーロ
マンチェスター・ユナイテッド +2410万ユーロ
インテル +1562万ユーロ
パリ・サンジェルマン -3475万ユーロ
ミラン -9100万ユーロ
欧州主要14クラブの中で最も選手の価値を向上させたクラブはチェルシーだ。次いでポルト、バルセロナ、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーが続いている。
対称的に選手の価値を最も下落させたのがミランで、唯ニとなるマイナスとなったパリ・サンジェルマンにも5000万ユーロ以上の差をつけている。
詳細な計測方法をまとめると以下となる。
1)2011年8月から2015年8月の間に獲得した選手を対象とする
2)獲得時の市場価値と保有権売却時の市場価値の差を計測する
3)期限付き移籍で放出した場合も保有期間として計測し続ける
4)買取オプション/義務付き期限付き移籍の場合のみ、期限付き移籍にて獲得した時点を加入時として扱う
5)該当期間に獲得し現在も該当クラブに所属している場合は、獲得時の市場価値と2016年1月時点での市場価値の差を計測する
6)該当期間に獲得し、2016年12月末までに引退した選手は対象としない
3)については適切なレンタル先クラブを選定することも、選手の価値を向上させる能力を測る指標として考慮したため。また、4)については買取オプション/義務付き期限付き移籍の時点で獲得クラブに選手の実質的な保有権が移っているとみなすことができるためである。
つまり、上記の結果は「チェルシーやポルトが保有権を獲得した選手は高い確率で価値が向上し、ミランやパリ・サンジェルマンが保有権を獲得した選手は高い確率で価値が減少する」と理解することができる。