セレッソ大阪時代のミッチ・ニコルス【写真:Getty Images】
現在ウェスタンシドニー・ワンダラーズでプレーしているオーストラリア代表MFミッチ・ニコルスは、中国からの高額オファーを拒否したようだ。豪紙『テレグラフ』が報じた。
セレッソ大阪での挑戦が失敗に終わった後、母国へ復帰し昨季はパース・グローリーに在籍していたニコルスは、今季開幕前にウェスタンシドニーへ移籍して攻撃の中心として活躍している。リーグ戦では15試合に出場して7得点を記録していた。
名前こそ明かされていないものの、その活躍に目をつけた中国のクラブが同僚のマーク・ブリッジとともに獲得しようと動いていたという。オファーの存在はウェスタンシドニーのジョン・タツィマスCEOも認めている。
昨季終了時にはマシュー・スピラノビッチが杭州緑城への移籍を決断したが、クラブとしてニコルスらを手放すつもりは毛頭ない。タツィマスCEOは「今季のミッチは本当に素晴らしく、我々のプランのカギだ。クラブが生き残るためでも彼を売ることはない」と述べて放出拒否の意思を明確にしている。
無尽蔵の資金を元手に世界中から選手の”爆買い”を続ける中国クラブ。その勢いはとどまることを知らないが、ニコルスとウェスタンシドニーは「金」でなく「心」で巨大市場に抗おうとしている。
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