フィオレンティーナ戦、鍵はサイドの攻防
したがって対面に位置する本田は、この寸断を図らなければならない。アウェーでの第1節では、サイドから前線にスピーディーに展開されてミランは完敗を喫した。トップ下を用いた4-3-1-2から4-4-2へ切り替えた今ならば、もう少しサイドの守備がセーフティにできるはず。
つまりはサイドに張る選手がこの点で頑張れるかどうかが、勝負の行方を大きく左右すると言っても過言ではないだろう。まずは精力的なプレスと献身的なカバーリングで貢献したのち、パスを散らして攻撃に絡みたい。
もっともハードワークをこなす上で、ネックは体力面だ。ウインターブレイク明けから7日間で3試合をこなし、しかも水曜日のコッパ・イタリア準々決勝カルピ戦からも時間が経ってない中で迎えるにあたり、果たしてリカバリーはできているのだろうか。
対面のマルコス・アロンソは卓越したフィジカルを活かしてマークも強力であり、14年10月のミランvsフィオレンティーナ戦では、当時開幕から得点を量産していた本田に張り付いて得点への絡みを封じた。
今回はこれをいなし、背後のスペースを利用してチャンスを作ることができるか。ピッチに立った時のコンディションと、勝利への意欲がモノをいう。
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