ビッグプレーはないが…チームプレーで活路見出す
人並み外れた個人技で局面を変えるプレーは出来ないものの、チームの規律を守って地道に働く姿勢を監督も選手も認めているのだ。
背中についた10番のため攻撃でのビッグプレーが常に求められ、それができなければファンや地元メディアから叩かれる立場。しかしミハイロビッチはここで改めて、チームプレーで活路を開こうとする本田を擁護した。
実際、カップ戦を含めた最近5試合で4アシストと、プレー内容は攻撃面での実績に結びついている。なおさら現時点で外す必要はないと判断されているのだろう。
ケビン・プリンス・ボアテンクが「まだ30分程度しか体力が持たない」とミハイロビッチ監督に言ったこともあり、本田の先発出場は堅そうだ。
ただ今度の試合は、そのチームプレーの貢献の質も問われることになる。4位のフィオレンティーナは、パウロ・ソウザ監督のもとスピーディな攻撃と守備におけるハードワークの両立したチームとして上位をキープする。
そして左サイドは、攻守の切り替えにおいて重要だ。サイドバックのマルコス・アロンソは守備を気にしつつ、攻撃には3バック並みにポジションを高く取ってくる。
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