マンC、ドルトムントなどがベトナムクラブに提携のオファー
急速な経済発展を遂げるベトナムは、2015年の国内総生産(GDP)成長率が政府目標を上回る6.68%となり、直近5年で最高水準となった。若年層が多いベトナムは有望市場として世界中から注目されており、海外直接投資(FDI)も増加の一途を辿っている。
サッカー界を見ても将来的な市場開拓を見据えて、ベトナム進出を狙う国外クラブが相次いでおり、特に若手育成分野でのクラブ間提携が活発化。ベトナムの各クラブはこうした提携を通して、国際舞台での飛躍を果たさんとしている。
直近では、今年に入ってから、フランス1部オリンピック・リヨンがホーチミン市サッカー連盟(HFF)との間で戦略的パートナーシップを締結。クラブ運営のノウハウ共有や指導者派遣、若手育成で相互協力することで一致した。
若手育成に力を入れるベトナムでは、三大育成機関とされるベトテルFC(ハノイ市)、HAGLアーセナルJMGアカデミー(ザライ省プレイク市)、ベトナムサッカー選手才能開発投資ファンド(PVF:ホーチミン市)も国外クラブとの業務提携を積極的に進めている。
このうち、通信最大手で、国防省傘下のベトナム軍隊通信グループ(VIETTEL)が所有するベトテルFCのもとには、オランダ1部フェイエノールト、イングランド1部マンチェスター・シティ、ドイツ1部ドルトムントなど世界の名だたるビッグクラブから提携のオファーが届いており、現地でのアカデミー設立が計画されている。
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