今季から背番号10を背負う浦和の柏木陽介【写真:編集部】
J1の浦和レッズは15日、さいたま市内で2016年シーズンの始動を迎えた。
練習初日ということでランニングを中心とした軽めの練習となる中、天皇杯準決勝・柏レイソル戦で負傷した柏木陽介は別メニュー調整となった。
今季から背番号が『8』から『10』に変わる柏木だが、以前にもその可能性があったと語っている。
「(浦和加入)2年目のときも、ロビー(2010年まで浦和で10番を付けていたロブソン・ポンテの愛称)が辞めるときに『10番どうか』と言われて『いいです』と断った。去年も10番空いてたんですけど、断りました。自分がレッズに来て8番にこだわりがあったし、『8番の柏木だ』というを分かってほしくて変えなかった。でも、タイトルを獲るために何か自分の中で変化を与えたいと思って10番にしました」
「10番が空き番なのは困るというチームからのプレッシャーもあった」と冗談交じりに笑うが、「背番号が変わっておめでとうと言われることがあるが、そんな気持ちはない。10番らしいプレーをして、それがチームの優勝に繋がれば『あの時の10番は柏木だったな』と思ってもらえるような1年になる」と、タイトルに懸ける思いは強い。
けがの状態については、「決して良いとは言えないが、調整しながら開幕戦に向けて良い状態になれば」と具体的な復帰時期の明言は避けたものの、開幕戦となる柏戦に照準を当てている。
2007年のACL以来となる浦和のタイトル獲得に向け、柏木は新たな背番号以外にも大きなものを背負っている。
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