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パトリックはロシアW杯に間に合うのか? 外国人選手の帰化条件【弁護士が解説します】

シリーズ:弁護士が解説します text by 藥師神豪祐 photo by Getty Images

焦点となりそうな継続性

 これに加え、パトリック選手には2014年に数ヶ月間ブラジルに一時帰国しているという事情もあります。国籍法及びFIFA規則でともに問題となる5年以上の居住の継続性について、法務大臣とFIFAがそれぞれどのように評価するかが別途問題になるところです。

 あくまで可能性レベルですが、日本を離れたあとも、日本のクラブに移籍するつもりであり、部屋を借りたままで家財道具を置きっぱなしにしていたなどの事情があれば、継続性を認める可能性はあります。

 こちらはいずれの結論もあり得るところです。継続性を否定されてしまった場合には、2014年に日本に戻ってから、再び5年間の居住の継続が必要となります。

 帰化、そして代表入りを目指すのは、このような掴みがたい手続きを乗り越える必要があるため、一定のハードルとして機能しているといえそうです。

【了】

プロフィール
藥師神 豪祐(Kosuke Yakushijin)
弁護士。GamesLaw代表。恵比寿南法律事務所代表。サッカーやeスポーツの健全な発展を支援すべく、GamesLawという団体を設立し活動中。

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