本田、伊杯カルピ戦も先発出場へ
13日(日本時間14日早朝)に行われるコッパ・イタリア準々決勝カルピ戦で、ミランの本田圭佑は先発出場する模様だ。1月6日のリーグ戦、ボローニャ戦から7日間で3試合と厳しいスケジュールだが、アウトサイドのポジションに替えはない。
放出が濃厚と目されるアレッシオ・チェルチはもはや戦力外、ケビン・プリンス・ボアテンクもフィジカルコンディションは上がりきっていない。12日の会見でミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督は「ボアテンクはまだ先発からは出来ない。何人かは3試合連続で先発してもらう可能性がある」と語った。4-4-2の両アウトサイドについては変更なし、左はジャコモ・ボナベントゥーラが、そして右は本田が先発する模様だ。
本田に求められるのは、やはり継続したパフォーマンスと結果である。現在はライバル不在の状態だが、今後ボアテンクがポジション争いに参入する可能性もあるからだ。
ミハイロビッチ監督は「彼は前線4人のポジションができる」と語った上で「本人は右のアウトサイドがやりやすいと言っていた」と証言した。ただローマ戦ではFWの一角と起用され、下り目の位置を幅広く動いてチャンスを作った。ルイス・アドリアーノが電撃的に売却されたことからしばらくはFWとして使われるかもしれないが、本田が安定して結果を出せなければ右サイドハーフとして取って替わられる恐れはある。
一方で前線にはマリオ・バロテッリが復帰し、ようやく腰部ヘルニアが癒えたジェレミー・メネズが11日から全体練習のメニューにも一部参加し始めている。前線の競争が激化する中で、エムバイエ・ニアンなどもアウトサイドで試されるようになるだろう。
ただし本田には、パスを周囲に預けてリズムを作り、ポゼッションを演出しつつチャンスに絡むという、他の選手にない持ち味がある。これまでは周囲とかみ合わなかったこのキャラクターも、フロジノーネ戦以降はチームの中で機能を見せている。実際3試合で2アシストと結果にも表れているのは周知の通りだ。そしてカルピ戦で結果を出せば、これまでの試合で築いた流れを今後も継続してもらえることにつながるはずである。