リバプールと契約を結んだマルコ・グルイッチ【写真:Getty Images】
セルビアの新星MFマルコ・グルイッチのリバプール移籍は、”ある病”が原因で破談寸前だったことがわかった。地元紙『リバプール・エコー』のインタビューで本人が明かしている。
選手が新たなクラブへ移籍する際、身体に異常がないかメディカルチェックを受けることが慣例になっている。誰もが通る道だが、グルイッチの場合ここで問題が起こった。なんと重度の「閉所恐怖症」だったのである。
「暗いMRIスキャンの中に1時間も横たわっているなんて怖すぎる。それが強制だと聞いたときは絶対やりたくないと言ったよ。本当に怖かった。僕はあの中に1分もいられないんだ!」
結局医師の説得により何とかMRIをやり遂げ、メディカルチェックをパスしたグルイッチだったが、契約締結は大幅に遅れた。本人はその時のことを次のように振り返る。
「僕は医師を呼んだ。少しパニックになっていてね。最終的にもう一度中へ戻ることを受け入れたけど、彼らは20分間検査を受けるよう説得してきたんだ」
恐怖を乗り越えて夢を掴んだグルイッチ。今季は所属元のレッドスター・ベオグラードにレンタルの形で残留し、来季以降本格的にリバプールでの挑戦を始める見込みとなっている。MRIスキャンはサッカー選手として避けられないだけに、今後大怪我を負わないよう願うばかりだ。
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