戦術面では大きな補強。今季のキーパーソンに
ああいうタイプ=技術のあるブラジル人。
圧倒的なフィジカルと走力を持つパトリックを軸に「戦術パトリック」を確立させてはいるG大阪だが、パトリックのフィジカルでごり押ししきれないACLやスペースを徹底的に消して来るJリーグの対戦相手にはその限界を見せていたのもまた事実。
「アデミウソンは色んな使い方が出来る」(梶居強化本部長)。
ワントップだけでなく、1.5列目もこなし周囲を活かしうるアデミウソンは、前線に新たな化学反応やバリエーションをもたらす起爆剤となるのは間違いない。
もっとも、サンパウロ時代からの悪癖であるイージーなシュートミスやメンタル面での波があるのはアデミウソンがブラジルでブレークしきれなかった要因の一つではあるが、9日に22歳を迎えたばかりのブラジル人アタッカーには大きな伸びしろが残されている。
サンパウロへのレンタル料や年俸など総額で150万ドル(約1億7550万円。レートは2016年1月8日のもの)を要したアデミウソンは名実ともに今季の補強の目玉である。そのフィットぶりが今季の大阪の明暗を分ける。
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