浦和への加入で合意に至ったスロベニア代表DFブランコ・イリッチ【写真:Getty Images】
J1の浦和レッズは、カザフスタンのFCアスタナに所属するスロベニア代表DFブランコ・イリッチの獲得で合意に至ったことを発表した。
来月で33歳になるイリッチは188cmの長身で、センターバックとサイドバックを得意ポジションとしている。ボランチとしてもプレーができるようだ。
今季、クラブ史上初めてチャンピオンズリーグ(CL)に出場したアスタナの主力としてプレーし、グループステージでは全6試合に先発フル出場している。
母国スロベニアのNKオリンピア・リュブリャナでキャリアを歩み始めたイリッチは、レアル・ベティス(スペイン)、FCモスクワ(ロシア)、ハポエル・テル・アヴィヴ(イスラエル)など7ヶ国で9つのチームでプレーする経験を持つ。また、ロコモティフ・モスクワ時代にはヨーロッパリーグ(EL)に9試合出場している。
スロベニア代表としては64キャップで1得点という記録を持っており、2010年南アフリカW杯のメンバーにも選出されている。
今年フランスで開催されるEURO2016予選では、FWズラタンとともに本戦出場を目指して戦っていたが、プレーオフでウクライナに敗れている。
ズラタンとはスロベニア代表で長く共にプレーしているが、スロベニアリーグのNKドムジャレではチームメイトだった。
NKドムジャレの下部組織出身のズラタンは2008年1月まで同クラブに所属。2004年7月から3年半NKドムジャレに在籍したイリッチとは、2年半を同じクラブでプレーしている。今季から浦和に加入したイリッチは、9年ぶりにズラタンと再会することとなる。
浦和のオフィシャルサイトを通じ、「日本のビッグクラブである浦和レッズへの加入が決まり、大変うれしく思っております。すべての試合においてチームの勝利のために全力を尽くし、ファンサポーターの皆さまと共に喜びを分かち合えるようにがんばります」と意気込みを語ったイリッチ。
豊富な国際経験を持つベテランDFは、旧友と共に10年ぶりとなるリーグタイトルを浦和にもたらすことができるだろうか。
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