2016年は「どん欲な1年に」
しかしここにきて、岡崎の心境には大きな変化が見られている。ピッチの上でもそれは明らかで、前述のエバートン戦から過去数試合はゴールに近い位置でのプレーを心がけ、得点を強く意識してプレーしている。自分が監督からの信頼を得るために必要なもの。それがゴールであると感じているからだ。
「やっぱりゴールを決めるかどうか、っていう方が今の自分にとっては大事。ただこの半年、何がよかったかっていうとプレミアリーグを理解できた。自分が思い切ってやればやれるし。リズムを作ろうと思ったら、ボールを受けて違いは出せる。でも(そういうプレーが評価されないのなら)逆に開き直り易いですね。使ってもらえたときは、『絶対に点を取る』って感じにスタンスを変えた」
そして後半戦に向けて、さらにどん欲に勝負をしかけるつもりだ。「もう今年で30歳になるし、熱くなりすぎないようにしようと思っていたんですけど、今年新年早々ふとサッカーにどん欲になろうかな、と。30になってもどん欲に前見てやって、その姿を結局見ている選手が感じ取る方が全然かっこいいと思う。やっぱり、こんな年になっても、『どん欲やなこいつ』みたいな。そんな一年にしたいですね。なんか必死な自分というのはちょっと恥ずかしいんですけど、でも必死になってもいいかなと。サッカーだけには」。
そしてこのタイミングで、ここまで今季リーグ得点王と絶好調のヴァーディーが、脚の付け根の手術のために今後2週間、戦線離脱する可能性が高くなっている。
そのため今週末のFAカップ(10日)、そして来週のリーグ戦(13日、ともに対戦相手はトッテナム)での起用が期待される岡崎。千載一遇のこのチャンスに是が非でも結果を残して、後半戦の定位置獲得へとつなげたいところだろう。
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