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アジア 9年前

豪州を賑わす『明』と『暗』の話題。連盟とファンの対立とリオ五輪目指す“オリルーズ”の挑戦

text by 植松久隆 photo by Getty Images , Taka Uematsu

リオ五輪を目指す若き“オリルーズ”

豪州を賑わす『明』と『暗』の話題。連盟とファンの対立とリオ五輪目指す“オリルーズ”の挑戦
“オリルーズ”で注目のクリス・イコノミディス【写真:Getty Images】

 ここからは、気分を変えて、新年早々に迫るAFC・U-23選手権に挑むオリルーズ(筆者注:Olyroos、オリンピックとサッカルーズを掛け合わせた造語。五輪代表チームのニックネーム)について触れたい。

 カタール開催の今大会はリオ五輪の出場権を争う最終予選を兼ね、大会上位3ヵ国に同五輪の出場権が付与される。それだけに参加各国のモチベーションは高く、激戦が予想されている。

 年の瀬が迫った23日、アウレリオ・ヴィドマー監督によって発表されたオリルーズの23名は、この激戦に臨むにふさわしい重厚な顔ぶれとなった。

 今回のメンバーには、5名のA代表経験者が含まれる。その中でも、特に注目したいのが、今年3月に19歳で既にサッカルーズのデビューを果たしたMFクリス・イコノミディス(20/ラツィオ)。12月10日、ELのグループステージでようやく公式戦デビューを果たしたばかりの彼だが、豪州の次代を担う存在として同世代の中では秀でた働きを見せられるだろうか。

 さらには、まだA代表経験は無いもののこのチームの立ち上げからずっと中心選手として戦ってきた司令塔が、育成時代から天才MFとして注目を集めてきたムスタファ・アミニ(22/ランダース)。若干19歳で移籍したドイツの強豪ボルシア・ドルトムントではトップでの活躍の機会を得られなかったが、去年から加入のデンマーク1部のランダースではすぐに中心選手として君臨、その才能の片鱗をしっかりと見せている。

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