「大きな夢を宣言し引っ張られる感覚」
――ちょうど人生の話が出ましたが、丸山さんは人生哲学のようなものはありますか?
「コツコツやるというよりは、大きいことを宣言して引っ張られる感覚です。努力するよりも、苦労しているのかもしれません。今はリトアニアで努力できないところを変えようと思っていますが(笑)。
『CLを目指す!』と宣言していたらリトアニアに来ることができて、もしかしたらCLに出てもおかしくないところまで来ました。これは本当に“言葉の力”だと思っていて、本田選手のように『ミランで10番を背負う』と言っていたら実現します。
それでも、『目指したい』では駄目だと思っていて『行くのが当然』と考えていく。『おれは出る!』ではなく、『おれは出るよね』くらいの感じです。女の子でも自分が可愛いと思っている子は可愛い。体育の授業でも『跳び箱8段飛べる』と思っている人が飛べるんです。
僕自身も『プロになって当然。なった後どうしよう』と考え始めた時にスリランカでプロになれました。タイにいた頃は『何が何でもプロになりたい!』と思っていたので、なれませんでした。
自分自身がそのステージに相応しい人間になれば、自然と結果はついてくると思っています。無理やりなるというよりは、しっかりと自分がそういう人間になることです」
【了】