元コートジボワール代表DFスティーブ・ゴフリ【写真:Getty Images】
ドイツ4部TSVシュタインバッハでプレーしていた元コートジボワール代表DFスティーブ・ゴフリがライン川で水死体となって発見されたと、英『ガーディアン』や独『Tオンライン』など複数メディアが報じた。
現在34歳のゴフリはパリ・サンジェルマンやヤングボーイズ、ボルシアMG、ウィガンなど欧州各国で活躍し、2010年の南アフリカW杯にコートジボワール代表として出場。昨年からTSVシュタインバッハに籍を置いていた。
先月11日に行われたチームのクリスマスパーティーに参加したゴフリは「パリにいる家族のところへ行く」と言い残してから行方不明となり、家族が捜索願を出していた。
これを受けたデュッセルドルフ警察は捜査を開始し、声明を発表。「2015年12月31日に身元不明の男の遺体がクレーフェルト近郊のライン川で発見された。検死解剖によって第三者による暴力の形跡はなく、同月12日以降行方不明と報告されていた34歳の男(ゴフリ)とわかった」とし、ゴフリの死に不審な点がなかったことを明かしている。
そのため自殺の可能性も指摘されている。ゴフリは女性関係の悩みを抱えていたとの証言があり、自ら命を絶ったのではないかと疑われ、薬物摂取の痕跡がないかも検査されているようだ。
また亡くなったゴフリに対し、ともにプレーした仲間たちから悲しみの声が多く寄せられている。コートジボワール代表のヤヤ・トゥーレはツイッターで「僕の想いと祈りはスティーブ・ゴフリの家族とともにある。彼がもういないというのは本当に悲しいニュース。ご冥福をお祈りします」とコメントした。
ウィガン時代に半年間同僚だった元オランダ代表マリオ・メルヒオット氏もインスタグラムで「スティーブ・ゴフリ、君とプレーできたことは喜びであり誇りだ。私たちは本当に愛らしく、面白くて、うやさしい人物を失ってしまう」と述べ、悲しみに暮れている。
さらに現在マッカビ・テルアビブのスポーツディレクター時代にゴフリを獲得したジョルディ・クライフ氏も「スティーブ・ゴフリのニュースに打ちのめされている。彼の笑顔とマッカビ・テルアビブへの貢献を忘れることはない。偉大な男のご冥福をお祈りします」とツイートして友人の死を悼んだ。
たくさんの仲間たちやクラブ、ファンに愛されたゴフリの死は、サッカー界に大きな悲しみの渦を巻き起こしている。若くして絶たれた命がいかにして失われたのか、1日も早い真相究明が待たれる。
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