マルコ・アルナウトビッチ(左)とボージャン・クルキッチ(右)【写真:Getty Images】
プレミアリーグで10位と健闘を続けるストークに不吉な”魔の手”が迫っている。英紙『ミラー』はチームの攻撃を支えるマルコ・アルナウトビッチとボージャン・クルキッチの2人に移籍の可能性があると報じた。
2013年にブレーメンから200万ポンド(約3億5000万円)の移籍金でストークに加入したアルナウトビッチは、マーク・ヒューズ監督の指導で持てるポテンシャルを覚醒させつつある。今季は19試合に出場して7得点3アシストを記録しており、攻撃の中心として別格の存在感を放つ。
長身ながら足元の技術が巧みで、パワーとスピードもバランスよく融合されたアタッカーにはパリ・サンジェルマンが興味を示しており、750万ポンド(約13億円)の移籍金を用意して引き抜きを画策しているという。ストークにとっても移籍の収支は10億円ほどプラスになるため悪い話ではない。
一方、ボージャンには契約の問題が立ちはだかっている。2014年夏に150万ポンド(約2億7000万円)と格安でバルセロナから加入した同選手には1000万ポンド(約17億8000万円)の違約金を支払えば無条件で引き抜ける契約解除条項が設定されているため、多少の資金力を持ったクラブであれば容易に獲得できる。
今季は16試合出場で5得点1アシストを記録しているボージャン。バルセロナ時代のような純粋なストライカータイプから様々なポジションで多彩なプレーをこなす万能アタッカーへと変貌を遂げ、本格ブレイクの兆しを見せている。
チームへの貢献度もゴール数やアシスト数では測れないものがあり、移籍1年目の負傷を乗り越えてから欠かせない貴重な人材へと成長した。
ストークのヒューズ監督はアルナウトビッチとボージャンを手放すことを望んでいない。しかし、クラブの利益となる移籍金を相応に積まれてしまうと抗えないのも事実。まずは1月中の退団を防げるか、2人の去就がチームの成績に大きな影響を及ぼすのは間違いない。
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