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チェルシー、最悪の前半戦でモウリーニョは解任。一縷の希望はヒディンクに【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:欧州主要クラブ中間査定 text by 編集部 photo by Getty Images

診断

チェルシー、最悪の前半戦でモウリーニョは解任。一縷の希望はヒディンクに【欧州主要クラブ中間査定】
チェルシーの前半戦主なフォーメーション

補強結果診断 D-

 マンチェスター・ユナイテッド加入間近だったペドロを寸前でかっさらったのは評価できるが、デビューとなったWBA戦を最後に目立った活躍を見せられていない。

 何よりも、不振のきっかけのひとつとなったセンターバック獲得失敗という大失態は見逃せない。ババやケネディも今ひとつで、ジロボジやファルカオの獲得は少しもチームの上積みになっていない。

 ボランチ勢も昨季と変化はなく、補強というより補填という印象。残念ながら、夏の移籍市場は全体的に“失敗”と言わざるを得ない。

総合力診断 E+

 ここまでのシーズンを見て、どの部分を評価できるだろうか。移籍市場での失敗、カルネイロ氏とのケンカ別れ、モウリーニョ解任、そして23得点29失点の14位(第19節終了時点)という最低のシーズンでは、ポジティブな部分を見つける方が難しい。

 CLではグループステージを首位通過しているが、決勝トーナメント初戦の相手は昨季敗れたパリ・サンジェルマン。決戦の日である2月までに立て直すことができなれば、2年連続の悪夢を見ることになるかもしれない。

 悲惨なシーズンを送るチェルシーだが、一縷の希望はヒディンク監督にある。近年でシーズン途中に監督を交代した場合、その全てのケースで順位が向上、あるいはタイトルを獲得している。

 今回もそのジンクスにあやかれるかどうか。“魔術師”ヒディンクに課せられたミッションは、多い。

【了】

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