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マンU、ファン・ハール体制は風前の灯火。大金投下も…将来なき“大型補強”【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:欧州主要クラブ中間査定 text by 編集部 photo by Getty Images

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マンU、ファン・ハール体制は風前の灯火。大金投下も…将来なき“大型補強”【欧州主要クラブ中間査定】
マンチェスター・ユナイテッドの前半戦主なフォーメーション

補強結果診断 D

 1億1100万ポンド(約210億円)の大金を叩いてシュバインシュタイガーやデパイらを獲得したが、お世辞にもその対価を還元できているとは言えない。

 それどころか、エバンスやハビエル・エルナンデス・“チチャリート”など手放してはいけない選手を手放してしまった。特にチチャリートはレバークーゼンでリーグ11得点とゴールを量産中。サポーターも「彼がいれば」と思わずにはいられない活躍を見せている。

 トーマス・ミュラーやネイマールなどにメガオファーを出して誘惑しているという報道もあったが、ユナイテッド首脳陣はチチャリートがドイツで放つ眩いほどの輝きに目がくらんでしまったのだろうか。

 金に糸目をつけない補強方針は構わないが、しっかりと将来を見据え、チームのバランスを欠くような補強を続けていくうちは黄金期の再来は当分先の話になりそうだ。

総合力診断 D-

 年末に3連敗を喫したものの、実は順位は6位(第19節時点)。予測不可能な事態が頻発している今季のプレミアリーグにおいて、ユナイテッドの4位フィニッシュは現実的な目標でもある。

 だが、投資金額を考えれば4位でリーグを終えることは満足に値するものではないはず。CLグループステージ敗退という結果も考慮すれば評価できる点は少ない。

 ファン・ハール体制も風前の灯火となっており、最後の一息が吹きかけられるのも時間の問題だ。

【了】

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