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Jリーグ 9年前

清水、J2降格は偶然ではない。歯車は最後までかみ合わず【2015年通信簿】

シリーズ:2015年Jリーグ通信簿 text by 編集部 photo by Getty Images

メンバーを固定できず。止まらない悪循環

清水、J2降格は偶然ではない。歯車は最後までかみ合わず【2015年通信簿】
8月に清水の監督を解任された大榎克己前監督【写真:Getty Images】

 最終的に勝利したのはたった5試合のみだった。開幕戦こそ勝ち点3をもぎとったものの、その後は7連敗を含む9試合勝ちなしに。シーズンを通して3連敗、4連敗、5連敗、7連敗と続けて負ける悪い流れを断ち切れないままずるずると泥沼にはまっていってしまった。

 昨季途中からチームを率いていた大榎監督の迷走も目立った。4バックでシーズンを始めたかと思えば、3バックに変えてみる、メンバーを一気に変えてみる…たくさんのことを試したが、何一つ結果に結びつかなかった。

 その証拠にチーム内で30試合以上に出場した選手は大前元紀ただ1人と、戦術を固められなかった様が数字に表れている。田坂監督が就任してからも主に守備でミスを重ねる悪癖は取り除かれず失点を重ね、最終的に全くチーム状態は上向かなかった。

 最悪の状況で主力に負傷者が出ても言い訳にすらできない。レギュラーが定まっていないためその選手が重要な存在なのかもわからなかった。守備陣は凡ミスを連発し、攻撃陣の連携も最後までちぐはぐなまま個人技による無茶な打開からボールを奪われて失点する…そんな悪循環を取り除けず、最終的にクラブ史上初のJ2降格となった。

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