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PSG、2位に勝点19差をつけて前半戦を終了。極端な“1強”はどこに存在意義を見出されるか

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

ベッカム並の目玉としてのクリスティアーノ・ロナウド補強案

PSG、2位に勝点19差をつけて前半戦を終了。極端な“1強”はどこに存在意義を見出されるか
2013年上半期にPSGに在籍したデイビッド・ベッカム氏【写真:Getty Images】

 よって、今季の後半戦はこのメンバーのまま戦うことになるだろうが、今夏にはサプライズがあるかもしれない。

 2011年の参入以来、カタール資本は毎年大物をリクルートしてクラブの格上げに努めて来た。が、CLの対バルサ戦のような特別なゲームでもない限りは、キャパシティ4万そこそこのパルクが満員にならないほど注目度は低下している。

 毎試合チケットが売り切れていたのは、2013年の上半期、そう、デイビッド・ベッカムがいたあの5ヶ月間だけだ。

“イブラ・センセーション”にも、人々はすでに飽きがきている。カバーニやディ・マリアは好プレーヤーだが、フロント陣が求めているのは、いるだけでチームの格を上げてしまうような、ベッカム級のスター選手なのだ。

 そこで噂されているのがクリスティアーノ・ロナウドだ。

 ロナウドほど闘争心バリバリの選手が、いくらCLではコンペティティブな戦いができるとはいっても、リーグでライバルが皆無のPSGに来るとは到底思えない……。

 だが、ベニテス監督との折り合いが悪く、ロナウドが現在レアルで不満を感じているのは周知の事実。来年2月で31歳と、キャリアの終盤にさしかかっているともいえるため、一部では真剣に「ロナウドのPSG入りはある!」と信じられている。

 ロナウド本人もそんな声を察知してか、CLで対戦したときには、試合後にブラン監督の耳元に何かを囁くという、いわくつきのシーンを見せつけた。

 カメラが回っていると知ってこういう行動をとるのはロナウドの「仕掛け」臭いが、フランスメディアでは「あなたとぜひ一緒にやってみたい」とロナウドが囁いたと大盛り上がりだった(実際には、「良いゲームをありがとうと言った」と後でロナウドが弁明していたが)。

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