昨季の不甲斐なさを打破したボルシアMG戦
ボーフム戦に始まったプレシーズンで、アシストは7月22日のルツェルン戦の2Aに止まり、ゴールを奪うことは出来なかった。もちろんプレシーズンはあくまでプレシーズンで、香川はブンデスリーガの開幕に照準を定めていた。
しかし、仲間でありライバルでもあるムヒタリヤンたちが点を奪っていく様をみれば、「どの試合も結果は欲しい」と意識してしまうところはある。そして今シーズンは、安定したパフォーマンスを発揮することが出来るか。
香川は、香川自身で、昨季の不甲斐なさを打破した。
15分、フンメルスからの縦パスを、右足のダイレクトで左前方のロイスに渡す。ワントラップから、右足でロイスが突き刺す。1-0。
8万のファンが爆発した。
「本当に、まずは最初の時点で点が取れたことが、こういう開幕戦で、ホームで勢いに乗れた部分はありました」
香川のアシストを皮切りに、ドルトムントは4-0でボルシアMGに勝利した。85分間、香川は躍動し続けた。
「やり続けて、ピッチで証明して、結果を残すだけだと思うので。結果を残し続ければもう使わざるを得ないと思う。そういう存在になって、そういう意味ではもっともっとやっていきたいと思います」
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