澤穂希(左)【写真:Getty Images】
女子サッカー日本一を決める皇后杯の決勝が27日に行われ、INAC神戸レオネッサはアルビレックス新潟レディースと対戦し澤穂希の決勝点で優勝を勝ち獲った。
現役最後の大会の決勝で、自らのゴールでチームを頂点に導いた澤。「前日にも今日の試合で得点を貪欲に取りに行きたいと言っていた」と振り返ったように、得点を奪うことを強く意識してピッチに立っていた。
自身のゴールでチームを優勝させる。口ではいくら言えても、それを実行するのは簡単なことではない。それでも澤はやってのけた。20年以上のキャリアには苦しいことも嬉しいこともあった。だが、どんな時でもサッカーへの想いは変わらなかった。
「純粋にサッカーが大好きで上手くなりたい、上を目指したい、世界一を獲りたいという気持ちでここまできた」
最高の形で現役生活に幕を下ろした。全てを出し切ったという充実感があるのだろう。「より一層、本当に悔いはないと思えた」と話す澤の笑顔は喜びに満ちていた。
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