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セリエA 9年前

ユーベ、危機を乗り越える。特大の“宝石”たちを抱え狙うは悲願の三冠【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:欧州主要クラブ中間査定 text by 編集部 photo by Getty Images

診断

危機を乗り越えたユーベ。“特大の宝石たち”を抱え狙うは悲願の“三冠”【欧州主要クラブ中間査定】
ユベントスの前半戦主なフォーメーション

補強結果診断 B-

 テベス、ピルロ、ビダルという三本柱が退団したことで戦力ダウンは避けられなかった。

 しかしながら、チャンピオンズリーグの放映権収入で得た資金によって、ディバラ、サンドロ、ザザ、ルガーニと未来への投資を効果的に行なった。今となってはディバラに払った移籍金3200万ユーロ(約42億円)を後悔する声は存在しない。

 加えて、マンジュキッチ、ケディラ、クアドラード、ネトといった即戦力を格安で確保した手腕はさすがだ。とりわけマンジュキッチとクアドラードは苦しいチーム状況を支える原動力となった。

 一方で、指揮官の希望だったトップ下を獲り損ねたことは大きな損失だった。序盤戦の形が安定しなかったことの要因となり、現在も4バックでのオプションに若干の不安がみえる。

総合診断 B+

 序盤こそ深刻な不振に見舞われたものの、前半戦を終わってみればセリエAでは首位インテルに勝点差3に迫る4位、CLグループステージ突破、コッパ・イタリア準々決勝進出と、“改革のシーズン”としては十分な成績をキープしている。

 今季は昨季以上に伸び代を残した状態で後半戦に突入するということで、昨季と同様に三冠を目指すことは十分に可能だ。CLバイエルン・ミュンヘン戦までに、どれだけチームを成長させることができるかがシーズンのターニング・ポイントとなるだろう。

 いずれにしても、ディバラとポグバの二枚看板に加えてモラタと契約延長し、数々の若手選手を抱えるユベントスは明るい未来を感じさせている。

【了】

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