前半戦MVP級の活躍を見せたミュラー
グアルディオラ監督の就任3年目というだけあって周囲のハードルも高い状態でのスタートとなった今季だがリーグ戦開幕14戦無敗を記録し、ホームでは公式戦26試合で全勝をキープするなど下馬評通りの強さを発揮した。
新戦力ではドグラス・コスタとコマンの両ウイングを獲得したことが大きい。コスタは公式戦20試合で5ゴール14アシストを記録。特にブンデスでは12アシストと多くの得点を演出した。若干19歳のコマンもユベントスからのレンタル移籍という立場ながら主力に定着。シーズン後に完全移籍のオプションは行使されるはずだ。
アリエン・ロッベンとフランク・リベリは今も絶大な力を持っているが負傷がちで戦力としては計算しにくいだけに、この2人に代わって両翼を担える選手の獲得は絶対条件だった。
そして今季のバイエルンにとって何よりも重要な存在なのがトーマス・ミュラーだ。
ミュラーといえば、元来「得点力のある2列目の選手」というイメージを持っていた。しかし、今季はさらにスケールアップし前半戦のみでリーグ戦14得点とキャリア記録を更新。リーグ全体を通しても前半戦のMVPといっていい活躍を見せた。
【次ページ】早期のリーグ優勝決定なら同じ轍を踏まない準備を