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セリエA 9年前

ミラン、改革の結果は“失望”。計画性の欠如というあまりにも深い闇【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:欧州主要クラブ中間査定 text by 編集部 photo by Getty Images

診断

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ミランの前半戦における最終的な基本布陣

補強結果診断 C+

 総額120億円を費やした大型補強も、不振の原因が資金力ではないことを証明しただけに終わった。

 ヨーロッパリーグ(EL)2連覇を成し遂げたセビージャを牽引していたカルロス・バッカ、長年チャンピオンズリーグで結果を出しているルイス・アドリアーノ、サンプドリアをEL出場権に導いたシニシャ・ミハイロビッチ監督、期待の若手であるアレッシオ・ロマニョーリとアンドレア・ベルトラッチ。それぞれ実力者を補強しながらもチーム状況が好転しない事実はクラブ全体の問題をより浮き彫りにする結果となった。

 シーズン前はミハイロビッチ監督が“ベルルスコーニ会長のお気に入り”である4-3-1-2の採用を宣言したにもかかわらず、早々にプランを変更してサンプドリアで慣れ親しんだ4-3-3へ変更。さらにシーズンが進むと4-4-2に変更するなど、補強戦略にビジョンがないことを露呈している。今季最大の補強となったのが、下部組織上がりの16歳のGKジャンルイジ・ドンナルンマというのはなんとも皮肉的だ。

総合診断 C-

 前半戦を終えて結果だけに目を向ければセリエAで6位、コッパ・イタリア準々決勝進出と“悪くない”成績を収めている。それでも、依然として全く見えないチームの方向性、騒がしいミハイロビッチ監督の周辺、事あるごとに不満を撒き散らすベルルスコーニ会長の存在など、明るい未来を予想する要素は全くない。

【了】

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