勝てないホーム戦。脱却できない「豊田依存」
やはり目についたのは「豊田依存」の深刻さだ。今季29試合に出場して16得点を挙げたエースの存在感は絶大で、どうしても頼りがちになってしまう。2ndステージ途中から豊田が離脱した際は、その傾向から抜け出せずに勝利を逃す試合が多くなってしまった。
また、年間を通して負け方が悪く、大量失点を喫して敗れる試合が少なくなかったことも悪い流れに拍車をかけてしまった。シーズン12敗のうち7試合で3失点以上を記録しており、6失点、7失点というゲームもあった。
本拠地での勝率の悪さも顕著で、シーズン開幕直後のホーム戦で3連勝したものの、次に勝ったのは2ndステージ第16節、つまり今季ホーム最終戦だった。
昨季の躍進を受けて今季こそはACL出場と意気込んで臨んだシーズンだった。予算規模を考えれば毎年上位を狙うのは難しいかもしれないが、期待が大きかっただけに1人の選手に依存する戦い方の限界が目立ってしまう残念な1年となってしまった。
【次ページ】実現性が薄まるマガト氏の監督就任