アカデミー上がりの若手が躍動
望外の結果を得たシーズンだったと言っていいだろう。昨季20位という低迷から一転、一時は3位まで浮上し、最後までプレーオフ進出を争ってみせた。内容面でも攻守両面にアグレッシブさを見せ、好印象を残している。
もともとユース出身選手のクオリティーには定評があった。そこで昨季途中に就任した冨樫剛一監督が彼らをうまくコントロールし、組織の中でしっかりと生かしていったことが好成績につながった。軸となるGKやボランチにはベテランも配しながら、各年代の選手たちが互いを生かし合うような関係性が築かれた。中後や平本のようなベテランにとっても、キャリアを代表するシーズンの一つになったことだろう。
最後は地力が足りずにプレーオフ進出を逃したが、来季以降の伸びしろを考えれば、望みうる最高の結果を出したと言える。
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