J1昇格を決めた福岡
センターフォワードに目を向けると今季は前半戦に中原が、後半戦に移籍加入のウェリントンが出場機会を得た。終盤の絶好調時にレギュラー出場していたのがウェリントンだったため彼の活躍ぶりが鮮明に記憶に残っているが、中原の活躍ぶりも忘れてはならない。
縦パス受けデータを見てみると、ワンタッチパス成功率はウェリントンと近い値となり、ボールキープの成功率においては10%以上差を広げた。この成功率のデータは両者のスタイルを比較した際にウェリントンがより攻撃を意識していた表れでもあるが、中原のロスト数の少なさも評価できる点と言えるだろう。
2005年、2010年に続き2015年もJ1昇格を決めた福岡。しかし前述の2回は1年で降格となっており、来年はこの流れを断ち切らなければならない。またJ1昇格プレーオフ誕生後、これに勝ち抜いたチームは1年で降格するという流れも同様に終わらせなければならない。
J2が22チームとなった2012年以降の3位チームの中で最多となる勝点82を記録した福岡は来季どのように多くの壁を乗り越えるのか、J1での「アジアの壁」の采配に注目だ。
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記事提供:Football LAB/データスタジアム