福岡の被シュート数は550本
昨季に比べボール奪取位置が下がった今季は、ボール奪取ライン(奪取位置の平均位置)を約2m下げ、ディフェンシブサードでの奪取数割合は約7%上昇。ラインを下げて中央を固めたことで、セットプレーを除くペナルティエリア外からの被シュート割合は10%近く増えた。
福岡の被シュート数は550本で、これはリーグで7番目に多い数値だ。ある程度打たれているにも関わらず失点を防げたのは最後のとりでが大きな仕事をしたからである。
今季の福岡のGKは、神山竜一が21試合、中村航輔が20試合、笠川永太が1試合出場。主に前半戦を神山が、後半戦を中村航が担った。20歳の中村航が見せた活躍は、福岡サポーターのみならず多くのJリーグファンが見届けたことだろう。セーブ率87.3%は2010年以降のJ2出場時間1000分以上のGKの中でトップの数値だ。
ペナルティエリア外シュートセーブ率は97.0%とわずか1失点のみ。GK陣の活躍が昇格に大きく影響したのは間違いない。
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