悲劇乗り越え。念願の自動昇格を掴み取る
昨季の悲劇的なプレーオフ敗退を乗り越え、喉から手が出るほど欲しかった自動昇格の椅子を掴み取った。何よりも大きかったのは、新戦力のカミンスキー、ジェイ、アダイウトンの3人が完全な中心選手として活躍し、それぞれのポジションでリーグ屈指の実力を発揮したことだ。最後尾、最前線、そして第2の得点源と、彼らは“助っ人”として求められるものを体現していた。
そして彼らを生かすためのチーム構築も明確だった。攻撃では上田康太や小林祐希といった技巧派たちの能力も生かしながらも、ジェイやアダイウトンのパワーを発揮させるためにシンプルな攻撃パターンを多く採用。実際に大宮と並んでリーグ最多得点を記録しており、好調時には手の付けられない状態になっていた。
守備にはもろさもあったが、カミンスキーの存在もあって致命傷には至らず。最後は僅差で2位に滑り込み、勢いのままに最大目標=昇格を達成。長いシーズンを攻撃主体に駆け抜けた。
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