“絶対的ストライカー”の確保を

　まずは二桁得点を保証してくれる絶対的なストライカーの確保が最も解決すべき課題になる。メインターゲットは強力な外国人助っ人になるが、新エースの獲得は来季の成績そのものを大きく左右するだろう。

　そして高齢化が進む主力選手、特に中村俊輔と中澤佑二の将来も少しずつ考えていかなければならない。来季は新卒で多くの選手が加入するが、彼らに即戦力としての貢献をどれほど求めていくかも新シーズンのカギを握る。

　チームの芯となるセンターライン（CF、CMF、CB）のポジションで選手層を拡充し、全体の底上げを図らなければ今年以上の順位を求めるのは難しい。そして若い選手たちがJサテライトリーグの復活で増える実戦の場を生かしきれなければ飛躍的な成長は望めない。

　2つのリーグを同時並行で戦うスケジュールとマリノスタウンの廃止にともなう環境の変化にいち早く順応し、今季作り上げたベースを踏み台にして、より強固な集団を作り上げたいところだ。