川島はハリルホジッチ監督の期待に応えられるのか？

「代表は自分の中で常に心の支えになっていた。『ロシアに向けてさらに何ができるのか』を考えたうえでの決断だった。代表っていうのは呼ばれることが当たり前のチームではないし、自分自身が、選手1人1人が勝ち取っていくもの。夏に自分が日本を出た時、今後呼ばれる保証がないことも分かっていたし、覚悟を持って決断しました。

　だから自分が戻れるように努力しなければいけない。そこは自分がどういう部分をピッチの上で見せられるか次第だと思います」と川島は代表復帰への並々ならぬ闘志をのぞかせていた。

　この半年間には遠藤航（湘南）や南野拓実（ザルツブルク）といった若手も代表入りし、徐々にチームの構成も変わっている。ただGKに関しては長い間、川島のバックアップを務めていた29歳の西川周作（浦和）が定位置を確保している状況。それ以外の東口順昭（G大阪）も林彰洋（鳥栖）も20代後半でそれほど若いわけではない。

　その陣容を考えると、まだまだ川島の経験値や存在感は必要ではないか。そう思わせるような彼の劇的な復活劇が年明け早々に見られれば理想的だ。2016年の川島はハリルホジッチ監督の要求に応えてくれるのか。そこを楽しみに待ちたい。

【了】