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日本代表 9年前

【現場記者の目】川島はハリルの期待に応えられるか? ベテランGKが決断した覚悟と代表復帰への闘志

日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は20日、国内組を中心に都内でミーティングを実施し、選手たちに意識向上を求めた。そこには、この夏から無所属が続いているGK川島永嗣の姿もあった。ダンディー・ユナイテッド加入で合意に至りながらも、労働許可証の発行遅延などでいまだチームに合流できていない。しかし、ハリルホジッチ監督は新天地で良いパフォーマンスを見せることができれば招集の可能性があると断言している。果たして、川島は指揮官の期待に応えることができるだろうか。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

いまだ新チームに合流できない川島、国内組ミーティングに参加

【現場記者の目】川島はハリルの期待に応えられるか? ベテランGKが決断した覚悟と代表復帰への闘志
国内組のミーティングに参加したGK川島永嗣【写真:Getty Images】

 11月の2018年ロシアワールドカップアジア2次予選・シンガポール&カンボジア戦の2連戦ですでに活動が終了している2015年の日本代表。次の活動まで4ヶ月も時間が空くということで、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は前々から選手たちの招集を希望していた。

 さすがに練習は叶わなかったが、20日には国内組26人と川島永嗣を加えた27人を都内に集めてミーティングを実施するところまでこぎつけた。

 この日のミーティングは12時から昼食をはさんで1時間半程度。指揮官は映像こそ使わなかったが、大きなボードに来年以降の目標やトレーニング方法を記載して、選手たちに意識向上を求めた。とりわけ強調したのが体脂肪率の基準。12%以下を厳命し、より徹底したコンディション管理を要求したのだ。

「ワールドカップで勝つためにはもっともっとレベルを上げていかないといけないと言われた」と武藤雄樹(浦和)が言えば、「高い意識を持ってるやつはリスペクトするけど、そうじゃないやつはフェードアウトしていいという話をされた」と丹羽大輝(G大阪)も強調したように、選手それぞれが向上心を掻き立てられたという。

 今年の日本代表活動に一度も参加していない永木亮太(湘南)や齋藤学(横浜FM)らも含めて、2016年はよりハイレベルなサバイバルが展開されそうだ。

 そんな中、やはり注目されたのがいまだダンディー・ユナイテッドに本格合流できていない川島永嗣だ。彼は英国労働許可証取得のメドが立ったということで12月頭に一時帰国していたが、出発がズルズル遅れ、20日現在も日本に滞在している。

 本人は「英語の試験を受けて結果を待っているところ」と語り、ハリルホジッチ監督も「12月30日には問題が解決していると聞いている」と話しており、結局のところ本格始動は年明けになりそうだ。

 ダンディー・ユナイテッド入りは11月中には決まっていたのに、さらに1ヶ月以上の空白期間が生まれてしまった。それだけ試合勘を取り戻す時間がより長くなるのだ。

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