森保一監督【写真:Getty Images】
FIFAクラブW杯の3位決定戦が20日に行われ、サンフレッチェ広島はアジア王者広州恒大を破って日本勢初の大会3位を成し遂げた。
試合後の記者会見で広島の森保一監督は「クラブW杯は素晴らしい大会で、世界の強豪、各大陸の王者の集まるトーナメントにJリーグを代表して出られたこと、1試合、1試合が非常に幸せな思いでできました」と大会を終えた充実感を口にした。
Jリーグのチャンピオンシップを戦った広島にとっては6連戦と厳しい日程で、苦戦も予想された。それでもアジア王者を破って3位に輝いて日本の存在感を強くアピールしている。森保監督も「残念ながら決勝には行けませんでしたけど、Jリーグがやってきたこと、積み上げてきたことが我々のみならず、他のチーム、Jリーグ全体としての自信につながっていけばいい」と述べてクラブW杯での戦いを総評した。
日本の代表として、そして広島の代表として戦ったサンフレッチェ。「我々の活躍、結果で地域の人が喜んでくださり、地域貢献をできたらと常日頃活動している」とクラブの存在意義に言及した森保監督は「クラブW杯を3位で終われたことは、平和都市広島を世界各国に発信できたと思いますし、地域のみなさんが喜ぶ結果を出せて嬉しく思います」と、地元への思いを語る。
チームの総合力でもぎとった”世界3位”の称号は、日本のサッカー史に新たな1ページを刻んだ。森保監督が「来年のアジアでの戦い、Jリーグの国内での戦い、並行して戦う中で、一部の選手だけでは戦えないと思いますので、こうやって選手を入れ替えながら結果を出せたということは、非常に次への自信になった」と述べる通り、2016年は悲願のアジア制覇とクラブW杯2大会連続出場を目指す。
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