改めて示された苦手とするスタイル
同点弾を叩き込んだツォラーは振り返る。
「僕たちは早くも前半に気付いていた。BVBが隙だらけだということにね。そして後半に勢いを得た。最終的には然るべき勝利に辿り着いたんだ」
ドルトムントのケルンに対する1-2での敗北は、「然るべき」ものだった。後半に入り、試合が進めば進むほど、ケルンの戦術を覆す「メンタルとフィジカルはもうこれ以上フレッシュな状態を保てなかった」。ホフマンは「後半は僕たちがやりたかったパファーマンスではなかった」と言う。
BVBの選手たちは、悔しさを露わにした。
ホフマンは「2つの愚かな失点を喫した」と、ベンダーは「トータルで考えればここでの敗北は不必要なものだった」と地団駄を踏んだ。
ドルトムントは、前半戦の最後を有終の美で飾ることはできなかった。もちろん前半戦を「トータルで考えれば」、17試合を12勝2分3敗の勝ち点38、バイエルンに次ぐ2位で終えたことは賞賛に値する。
昨季は勝ち点15の16位で折り返していた。しかしケルン戦での敗北は、BVBが苦手とするスタイルが改めて示されたという意味で、後半戦に向けて課題を残すこととなった。
来年の2月にELのベスト32で対戦することが決まっているポルトは、ケルンが取ったような戦術で、昨季CLの準々決勝1stレグでバイエルンに勝利を収めている。
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