J2優勝の目標は達成。終盤のほころびは立て直し不可欠
1年でのJ1復帰、そしてJ2優勝を掲げてスタートしたシーズンは、目標達成という最高の形で幕を閉じた。リーグ中盤戦の独走態勢を考えると、終盤に2位以下の追い上げを許したことは反省材料だが、最後は地力が物を言った。好調を維持した時期の長さからすれば、順当な結果だったとも言えるだろう。
J2で過ごした1年間で明確になったのは、J1残留を続けていた時代の専守防衛スタイルではなく、自分たちが主導権を握って試合を進めていくスタイルを突き詰めていく方向性だ。家長や泉澤を中心に、まずは自分たちがボールを持って攻撃を仕掛けていく。最終的にリーグトップタイの得点数を記録したこともあり、スタイルの定着は一定の成果を収めた。
一方で、シーズン終盤は守備面にほころびが見られる試合も増えている。来季のJ1でも攻撃スタイルが基盤になるはずだが、その中でも守備の立て直しは不可欠。目標は達成しつつ、収穫と課題が明らかになった。そういった意味では、実りあるシーズンだった。
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