台頭するカストロ。香川と遜色ないパフォーマンスを披露
香川がアウクスブルク戦でベンチスタートとなったことについて、主な要因は、開幕当初に比べてチーム内の競争が、より一層激しくなってきていることが考えられる。
ベンダーがCBとして台頭してきたことや、SBのピシュチェクがコンディションを取り戻してきていることはもちろん、ラモスもフランクフルト戦では1GとFWとして結果を残し始めた。そして何より中盤ではカストロが、開幕時の香川と遜色のないパフォーマンスを見せ始めている。
トゥヘルは、練習で控えとサブをはっきりと分けるようなところはなく、やはり都度、その時のベストのメンバーを先発に選ぶようである。
アウクスブルク戦では、芳しくなかったラモスに代わった香川は、66分にムヒタリヤンの決勝点をアシストした。72分には、オーバメヤンとムヒタリヤンと息の合った連動でゴールを脅かしている。18日の会見で、トゥヘルはケルン戦で引き続きロイスはプレーできないと述べた。
これらのことを考えれば、ケルン戦ではカストロが左のウイングに入り、香川は再び左のインサイドハーフで先発として出場するのではないだろうか。
ブンデスリーガの前半戦は残すところ1試合となった。しかし激化する競争の中で、後半戦に向けた香川の新たな戦いは、既に始まっているのである。
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