チェルシーを退団したジョゼ・モウリーニョ氏【写真:Getty Images】
元リバプールで、現在はイギリス『スカイ・スポーツ』の解説者を務めるジェイミー・キャラガー氏が、ジョゼ・モウリーニョ前監督のチェルシー退任についてコメントした。
チェルシーは18日、双方合意の上でモウリーニョ氏の退団を発表。チャンピオンズリーグ(CL)では決勝ラウンドに進出したものの、プレミアリーグでは4勝3分9敗で16位に低迷。降格圏である18位ノリッジとの勝ち点差はわずか1にまで迫っている。
この“電撃退団”について、キャラガー氏は“フットボールに関わる人々の共通認識”を織り交ぜながら、次のように語っている。
「選手と監督の関係が問題になった時、クラブは監督を解雇する。選手全員をクビにするわけにはいかないからね」
「素晴らしいことを成し遂げたのに、モウリーニョは真に受けるべきものを得られていなかったと思う。彼がクラブに戻ってくるまでの数年間、チェルシーはタイトル争いから脱落していたからね」
またキャラガー氏は、モウリーニョ氏の失敗について「彼のやり方では選手たちに多くを求めすぎていた」と分析。「敗北を許さず、公に選手たちを干したりもした。監督として万策尽くしたのだろうが、結果はついてこなかった」と振り返っている。
最後に、「私はジョゼ・モウリーニョの大ファンだが」と前置きをした上で、クラブの決断とロマン・アブラモビッチオーナーの対応については以下のように見解を述べた。
「成功を手にしてきたチームにとってこの状況はいけなかった。何かを変える必要があったんだ。結果は非常に悪かったが、アブラモビッチはこれまでの監督たちよりもほんの少しだけ長く猶予を与えたのではないかと思う」
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