引退したアビー・ワンバック氏(左)とアメリカ代表MFミケル・ディスケルド(右)【写真:Getty Images】
現役を引退したアメリカ女子代表のアビー・ワンバック氏が、同国の男子代表に対して批判的な発言をしていたことが明らかになった。18日、アメリカの『ESPN』が報じている。
ワンバック氏は現地時間16日に行われた中国代表との親善試合をもって現役を引退。2012年にはFIFA最優秀選手賞を受賞し、今年の夏にカナダで行われた女子ワールドカップの優勝にも貢献したストライカーは、35歳にしてスパイクを脱いでいた。
しかし同日、ワンバック氏はポッドキャストで男子代表に対して「エゴの塊だ」と苦言を呈し、ユルゲン・クリンスマン監督についても批判していたという。
「私ならユルゲンを解任する。アメリカサッカー界にとっては残念だけど、彼は適任ではない。自分が言うほど、彼は若い選手たちに目を向けていないと思う」
また、クリンスマン監督が外国生まれの選手を代表に招集していることについても「心の底から信頼できるようなことではない」と述べた。
これに対し、ノルウェー生まれのアメリカ代表で、背番号10を背負うMFミケル・ディスケルドは『インスタグラム』上で「歴史などから見ても分かるように、僕ら(外国生まれのアメリカ人)も国に尽くそうとしているんだ」と反論。
ディスケルドは「引退後の生活を楽しんで。でも活動的であってほしい。僕らには君が必要だ。“変わり者”だろうと、そうでなくてもね」と結んでいる。
なお、ワンバック氏は引退に際して、「自分のことは忘れてほしい」という理由からSNSアカウントを全て削除している。
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