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ペップ、バイエルンとの離別は既定路線か。「3シーズン」で燃え尽きる智将のサイクル

バイエルン・ミュンヘンのペップ・グアルディオラ監督が契約を今シーズン限りでクラブを離れるという報道が過熱してきた。なぜこのタイミングでペップはバイエルンを離れようというのか。そこには、かつてバルセロナでも経験した憔悴の周期があった。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

Xデーは12月20日の日曜日か

ペップ、バイエルンとの離別は既定路線か。「3シーズン」で燃え尽きる智将のサイクル
バイエルン・ミュンヘンのジョゼップ・グアルディオラ監督【写真:Getty Images】

 2015年12月20日の「日曜日」が近付いている。17日付の『ビルト』紙は「ペップ・グアルディオラ(44)とバイエルン・ミュンヘンの社長カール・ハインツ・ルンメニゲ(60)の会談は、もう長いこと来たる日曜日が期日となっている」と記した。

 13年6月に監督に就任したペップとバイエルンの契約は、15/16シーズンまで、つまり今季限りとなっている。“日曜日の会談”のテーマは、ペップが契約を延長するのか、しないのか。ただその1点が、ルンメニゲとの間で話し合われることになる。

 しかしペップの胸の内は既に決まっているのだという。『ビルト』紙は、スペインのスポーツ紙『マルカ』を引用する。

「グアルディオラはミュンヘンに別れを告げるだろう。彼の決断が覆されることはないだろうし、さらに1年の延長はクラブとグアルディオラの双方に損害を与えるだろう」

 また16日付の『シュポルトビルト』電子版によれば、先週、ペップは別れの準備があることをルンメニゲに伝えて、公表についてはクラブに一任したのだそうだ。

 これらの情報を総合すれば、20日の日曜日に行われるのは「会談」ではなく、ペップが今季限りでバイエルンを去ることの「公表」、ということになる。

 ミュンヘンに別れを告げることになったとしても、なぜペップは契約を延長せず、任期をきっかり3年で全うするのだろうか。

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