引退会見を開いたMF澤穂希【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】
17日、INAC神戸レオネッサに所属するMF澤穂希が記者会見を開き、現役引退を発表した。
引退の決め手は、心身がトップレベルでの戦いに対応するのが難しく感じられたことだったと説明。「人生最大の決断となったが、悔いなくやり切った最高のサッカー人生だった」と振り返っている。
引退を決意したのはカナダで行われた女子ワールドカップを終えた頃で、「今年いっぱいかな、という気持ちでプレーしてきた」とコメント。同大会以前に代表招集がなかった期間に心身の不一致を感じ始め、引退を視野に入れるようになっていったという。
なお、今年8月の入籍が引退に影響したかという問いには「結婚していなくとも、この決断に変わりはなかったと思う」と答えつつ、「主人が支えてくれたので、この1年間頑張ることができた」とした。
皇后杯の試合が残っているこのタイミングでの発表については、「チームのみんなと共通の意識を持ち、一つになるためにこのタイミングで発表することにした」と説明。
その後は「最大3試合残る皇后杯の試合で、今まで応援していただいた皆様への感謝を込めて精一杯プレーし、“サッカー選手・澤穂希”としての生き様を見せたい」と述べ、ファン、サポーターへの謝意を再び口にした。
引退後のセカンドキャリアについては、サッカーの普及に携わりたいとコメント。指導者としての現場復帰について可能性を示唆しつつ、「その時の気持ちを大切にしたい」述べている。また、来年開催されるリオ五輪への関わり方については、「何か自分にできることがあれば協力したい」とした。
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