ロングボール主体で勝っても価値はない
ルイス・エンリケのバルサはどのようにプレーするのだろうか?
アストゥリアス人監督はそれについても明確だった。
「我々は攻撃的サッカーを展開する。それは近年のバルサのサッカーと定義されているスタイルだ。魅力的なサッカーで近年のバルサは世界中のサッカーファンを虜にしてきた。ファンがバルサの試合を見たいと思うようなサッカーをしたい。
それは当然ながら、しっかりと守備もするということだ。メッシはこれまでと同様にプレーをするだろうし、このチームを助けることのできる役割を与えるつもりだ。選手とは話をするが、単に私が彼らに伝えるのではなく、彼らが私に伝えるようなコミュニケーションを取りたい。
だからこそ、私は監督としてここにいる。それができると確信している。選手の役に立つことができると考えており、チームに対してもクラブに対しても役に立ちたい。それが私の目標だ」
その後、彼は新たな言葉で自らの考えを表現した。
「バルサは世界的に模範となるチームであり、数多くのタイトルを獲得してきた。単に勝利するのみならず、内容にもこだわりを見せてきた。それによって周囲が求める期待値というのは非常に高くなっている。
ソシオのクレ(サポーター)は異次元のサッカーを見ることに慣れており、他のサッカーは彼らにとって受け入れがたいもの。ロングボール主体のサッカーでタイトルを獲得することに価値はない。
そうした要求を私は受け入れているし、この先もクラブが私のことを監督として適していないと判断する時まで受け入れ続けるだろう。その時が来れば私はクラブを去るであろうし、そこまで自分であることは捨てない。
ただし、ここでの監督業が長い時間続くことを願っている。少なくとも私が力尽きるまで」